世界のCM 世界の広告

クライスラーの、アメリカ魂


スーパーボウル2014が2/2に行われた。


このスーパーボウルは、アメリカで最も視聴率の高い番組で、
試合中に放映されるCMの枠は、
世界で一番高い広告枠のひとつといわれている。

※厳密に言うと、最近は中国のCM枠の方が高いという議論もあるが、
中国の数字ソースは基本信用ならないので真実はどうでしょう…。

広告業界の人間にとっても、スーパーボウルは一大イベント。

この枠で放映されるCMの出来が、
制作を担当する世界屈指のクリエーティブエージェンシー達の
今後に影響したり、業界のトレンドを作り出したりもする。

そんな中今回ピックアップするのが、

アメリカ音楽界のレジェンド・ボブディランを起用した
クライスラーのCM.







メッセージがいい。

Is there anything more American than America?

‘Cause you cant import original
You can’t fake true cool
You can’t duplicate legacy

Because what Detroit created was
a first and became an inspiration to the… rest of the world.

Yeah… Detroit made cars. And cars made America.

移民の国、アメリカ。

ビールはドイツから生まれ、時計はスイスで発展した。

各国がそれぞれの歴史とオリジナルを持つ一方、
語弊を恐れずに言えば、
アメリカは、様々な文化や歴史をつぎはぎにしてできた国だ。

そんなアメリカにも唯一、オリジナルといえるものがある。
それが車だ。

この車こそ、アメリカの文化をつくり、
アメリカの車が、世界のスタンダードを構築してきた。

そしてそんなアメリカの車を作ってきたのが、デトロイト。

アメリカ国民の、アメリカへの誇りを
奮い立たせた素晴らしい表現だと思う。

アメリカに2年間住んでいた中で感じたことだが、
(たった2年ですが)
アメリカという国は、歴史、文化にに対しての意識が、
他国と比べて高いと思う。

お店に sinceと冠した店も多く、
Historical ~~といった文言を加える名所も多い。
オリジナルという言葉にもやたら敏感。

日本やヨーロッパにとっては、歴史や文化はあって当然のもので、
わざわざ強調するものではない。

一方で、アメリカは、国としての歴史が浅いゆえに、
歴史や文化というものへの憧れが、無意識に強いように感じた。

だからこそ、年号や年数に誇りを持ったり、オリジナルであること、
ユニークであることに賞賛が多い国なのではないだろうか。

つぎはぎでできた国が生み出したオリジナル文化である車に、
誇りを持つのも納得できる。


最後の、

「アジアは電話を組み立てておけ」
は、物議を生みそうな表現ですね。

アジアは中国も日本も韓国もぜーんぶ「アジア」で、
なんか機械作ってる、って見かたが、
それもそれでアメリカらしいけどね。


つーか車だって、起源はヨーロッパじゃねーの?

っていう細かいこと、アメリカ人は気にしない。




  1. 2014/02/03(月) 20:07:44|
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